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節目健診にて:一つの経験 [クリニック外での出来事]

 こんばんは、宇佐矯正歯科クリニックの松成です。9月は行事ごとも重なり、何も書き込めずに終わってしまいました・・・。

 さて、私は今年で数え年で35歳です。国保組合で毎年健診を受診していますが、今年は節目健診ということで9月最後の木曜に半日のドックに入りました。人生初のバリウム検査など、今まで診られたことの無い箇所まで検査を受けました。

 2週ほど経ち、健診機関より検査結果が届きました。目を通してショック!「胃体部に多数のポリープあり。要精密検査」とのこと。結果を知る前に、一瞬目の前が真っ暗に・・・。悪い結果だった場合のことばかりが頭の中をよぎり、兎にも角にも急いで精密検査を受けようと、本日精密検査を受診しました。またまた人生初のイベント、胃カメラです。こらはさすがに苦しすぎでした(笑)。

 さて、検査の結果ですが・・・、シロでした!よかったよかった!胃腺が肥大した良性物とのことで何もせず経過観察とのことです。


 しかし、改めて身にしみたことがあります。普段自分自身が健康と思っても、いざ病(その可能性も含め)を宣告されたときの患者心理とはどんなものかと・・・。
 幸(といってよいかどうか)、私が担当している矯正歯科は直接的に命に関わることが無い疾病状態を改善する医療業種です。しかしながら、見た目のコンプレックスを主訴に来院される方が非常に多いことを考慮すると、当事者の心理面を考慮したコミュニケーションが必要だなと改めて感じました。例えば、上あごの歯が突出した患者さんに直接的に「出っ歯」とは間違ってもいえません!胸にグサリと刺さるような表現は絶対に行わないように心がけています。
 時に、患者さんのなかには矯正治療だけでは症状の改善が不可能(外科手術で骨格を直す治療が同時に必要)な「顎変形症」という症状の方もいらっしゃいます。患者さん本人は、矯正治療を希望して初診相談にいらっしゃるのですが、私が診察した結果「矯正治療単独では治療が困難ですので、骨格の改善に外科処置が必要な症状です」と説明すると多くの場合二通りのリアクションを示されるケースが殆んどです。
 一つは、その症状・病態を享受して治療の内容(入院の必要性や外科のリスクなど)を素直に聞き入れていただけるパターンです。
 もう一つは、病状の事実を認めたがらず、こちらの意見を全て否定しようとしてしまうパターンです。実際に「私はそんな話を聞きに来たんじゃない!」と興奮・逆ギレされた経験もあります(_;)。私自身、常に顎変形症の可能性を説明するさいには冷静に聞いていただくよう心がけていますが、実際そんな思いがけない宣告をされた直後はどんな心理状況になるのでしょうか?患者の心理面もケアできる医師が真のプロだと言えるでしょう。今後の教訓となる経験を、身をもって体験した最近の出来事でした。
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